清賀手記

フェイスブック記事の忘備録です

春一番が吹いた日 The Chang

 

…ふっと、大学生の頃の風が心に吹き込んでくる歌詞…

 

 70年代の頃に 大学生だったお姉さんが
 昔 よく聴いていた
 懐かしい あのメロディ
 フッと口をつくような
 そんな曲を沢山用意したんだぜ

 

 「春一番が吹いた日」ーThe Changによる1995年7月リリースの曲。作詞・作曲・ボーカルの石井マサユキ氏は1968年生まれ。

 渋谷系と呼ばれる、ファッションとリンクした「オシャレな」サウンドが支持を受けていた当時のミュージック・シーンにおいて、はっぴいえんどが描いたような、70年代初頭の「ポスト・モダン」以前の、東京を一地方とみなしスナップするといった空気をかもしてくれていた、そんな存在だった。

 同じ匂いがしたのがサニーディ・サービス。もう少しメジャーに立ち位置をおいたのがスピッツだった。そして、メジャーで支持されたスピッツ以外は、解散してしまっている。

 

春一番の吹いた日

 

ところで……

春一番①】

立春から春分の間、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風のこと

 

春一番②】

1971年~79年の間、関西を中心としたミュージシャンの手によって、大阪天王寺公園野外音楽堂で開催された大規模な、ジャンルにこだわらない野外コンサート

※ただし開催時期は5月GW期間中

 

春一番②は。1995年1月に発生した阪神淡路大震災をきっかけに、同年5月に「春一番'95」として大阪城野音で、翌96年からは「祝春一番」として服部緑地公園野音に場所を移して開催されている。

 

春一番①は、平成最後の当該期間の最終日となる今日の時点で、関西には吹いてくれてはいない。「きっしょ―節目・けじめ」なきまま春爛漫となっていくのだろうか…

 

第一回(?)天王寺野音春一風景